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みつぎ里山便り vol.1
『里山が教えてくれること』

2016年3月17日

尾道市御調町と世羅町が接する世羅台地の南端、標高300mの緩やかな谷あいにある鈴(すず)集落。山に囲まれた16haほどの農地と周辺の山林には、今では少なくなった生きもの達が数多く生息しています。田んぼには、今では珍しくなったゲンゴロウやタイコウチといった水生甲虫達が生息し、田んぼの周囲の畦や山林には、キキョウ、オミナエシ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、エヒメアヤメなどの山野草が季節ごとに可憐な花を咲かせます。

こうした豊かな自然を後世に伝えようと、鈴集落では生きものも育てる米づくりが行なわれています。その名も“源五郎米”。ゲンゴロウを地域の豊かな自然のシンボルとして、農薬や化学肥料を減らし、生きものの生息場所となる田んぼにヒヨセなどを残す米づくりに取り組んでいます。収穫されたお米は、取り組みの趣旨に賛同する方や、尾道市内の市立保育園の給食用に販売されています。また、鈴集落は環境省が実施する“モニタリングサイト1000”(モニ1000)の調査地に指定されています。モニ1000は今後100年にわたり全国1000ヶ所で身近な自然の調査と保全を行なうという壮大事業で、鈴集落では2005年から世羅・御調の自然史研究会が生きもの調査を行っています。活動の内容はまるみデパートで開催中の“サイエンスカフェみつぎ”で紹介しています。
世羅・御調の自然史研究会では仲間を募集しています。専門的な知識がなくても大丈夫。
皆さんの参加をお待ちしています。お問合せ先: ☎090-7128-6680(延安)

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